住宅ローンを組んでいて、「ボーナスで繰り上げ返済をしたい」と考える方も多くいるでしょう。繰り上げ返済には様々なメリットがありますが、注意しなければならない点もあります。今回はボーナスでの繰り上げ返済の注意点についてご紹介いたします。
1.住宅ローンの繰り上げ返済方法とそのメリット
繰り上げ返済をすると、予定より前倒しで元金を返済できるので、返済総額を減らせたり返済期間を短くしたりすることが出来ます。
住宅ローンの返済方法には、下記の2種類があります。
①期間短縮型:月々の返済額は変わらず、借入期間を短縮する
→返済期間が短くなり、早めに老後資金の準備をすることができる。
②返済額軽減型:借入期間は変わらず、月々の返済額を少なくする
→月々の家計の負担を減らすことができる。
それぞれの状況に合った返済方法を選択すると良いでしょう。
2.繰り上げ返済をする際の注意点
繰り上げ返済にはメリットが多いように見えますが、注意点もあります。
①住宅ローン控除が少なくなる可能性がある
→住宅ローン控除は償還期間10年以上が対象となっています。繰り上げ返済をして償還期間が10年未満になってしまうと住宅ローン控除を受けられなくなる恐れもあります。繰り上げ返済をする場合は、返済開始から10年経過してからにしましょう。
②窓口での手続きは手数料がかかる
→繰り上げ返済において、インターネットでの手続きは無料の場合が大半ですが、金融機関等の窓口では数千円から数万円の手数料がかかることがあります。窓口で手続きをする際にはその手数料を払ってでも繰り上げ返済した方が良いのかどうか検討しましょう。
繰り上げ返済にはメリットもありますが、無理をして繰り上げ返済し、日々の生活に支障をきたすケースもあります。ボーナスを全て繰り上げ返済にあてるのではなく、もしもに備えてお金を残しておくことも大切です。ボーナスで繰り上げ返済をする際には、メリットと注意点をよく検討して行いましょう。