低金利の時に変動金利で住宅ローンを借り入れしたものの、昨今の金利上昇で返済額が増額し、家計が圧迫されている人が多くなっているといいます。
■低金利の今が買いどき!とマイホームを購入したが…
佐藤さんご夫妻は、数年前に都内にマイホームを購入しました。「低金利が続いているし、金利が急に上がることはないだろう」と、迷わず“変動金利”を選択したといいます。
購入から数年後の2025年、日銀が政策金利の引き上げを決定し、佐藤さんご夫妻の住宅ローンの金利も0.5%から0.7%に上昇しました。
■返済額のわずかな増加で、家計には大打撃
金利が上昇したことにより、返済月額が約7,000円増加しましたが「これくらいの増額ならあまり影響はないだろう」と考えていたそうです。しかし、物価高での住宅ローン以外の出費もの増加もあり、生活費がどんどん膨らんでいったのです。気づけば、生活費は1.5倍以上になっていました。
■変動金利を選択する人の割合
住宅金融支援機構によると、変動金利を選択する住宅ローン利用者は72.3%(2023年4月調査)といいます。固定金利と比べると変動金利の方が金利も低く済額が安くなるため、変動金利を選択する人が多いようです。
しかし、変動金利は市場金利の変動に応じて金利が見直されるため、金利が上昇すれば毎月の返済額も増加し、家計に大きな影響をもたらすのです。
■まとめ
住宅ローンを組む際に、「いまの返済のままであれば問題ないだろう」と思いがちですが、金利は経済状況によって変動するため、返済額が増加して支払いができなくなるリスクを考慮しなくてはなりません。変動金利を選択する方は金利の上昇の影響をシミュレーションするようにしましょう。