コロナ禍において在宅勤務が長期化しているため、労働環境改善のために引っ越しを考え始める人が増えてきているようです。新たに新築物件を購入するのではなく、中古物件をリフォームする前提で購入するという方も多いようですが、今回はその資金計画の注意点についてまとめました。

 

①総予算の算出

中古物件の購入を決める前に、その物件価格とリフォーム費用等の総予算を算出しておくことが重要です。購入物件を先に決めてしまい、それからリフォーム内容を決めるとなると、リフォーム費用がどんどん膨れ上がり予算オーバーになりがちです。

内見時にリフォーム業者にも同行してもらい、希望に沿うリフォームができるかどうか、だいたいの費用はどれぐらいになるのか、等も見てもらうと良いでしょう。

 

②仲介手数料や引っ越し費用も考慮

物件の購入時には、一般的に物件価格の3%程度の仲介手数料がかかります。その他、住宅ローンを利用する場合の費用や引っ越し費用についても考慮した上で、予算をオーバーしないように見積もっておくことが重要です。

 

③資金の用意と支払い計画の確認

リフォーム費用は自己資金で賄うのが理想ではありますが、自己資金を用意するのが難しい場合には住宅ローン等でリフォーム費用を払うことになります。

リフォーム費用を住宅ローンで支払う場合、金融機関によって、物件取得時に物件費用とリフォーム費用を一括して融資する場合と、物件取得時とリフォーム完成時にそれぞれ融資する場合がありますので注意が必要です。物件取得時・リフォーム完成時、それぞれの支払いのタイミングに合わせて資金の用意が出来るか等、支払い計画を立てておきましょう。リフォーム費用はリフォーム専用のローンという選択肢もありますが、金利が高く借入期間が短い場合が多いので、住宅ローンだけでリフォーム費用も賄える方法を選ぶと良いでしょう。

 

 

物件購入時には、物件の価格とリフォーム費用だけに目がいきがちですが、仲介手数料や引っ越し費用等、その他の諸費用が100万円以上になってしまうこともありますので、総予算を把握し支払い計画を事前にしっかりと把握しておきましょう。