新型コロナウイルス感染拡大による地方からの転入者の減少や、テレワーク普及などで都内を離れる動きが起きています。それによって、東京都の人口は2020年5月をピークに前月比で減少が続いており、人口増が続いていた東京に大きな変化が起ころうとしています。

 

東京都の推計人口は2020年5月に1400万人を超えましたが、2021年1月には1396万人まで減少し、前月比では6か月連続で減少しています。特に、感染者数が多い23区からの流出が目立っており、他県への転出が他県からの転入を大きく上回る転出超過が続いているといいます。

 

新型コロナウイルスの終息はまだ見えておらず、テレワークへの対応力が優秀な人材確保のための重要なポイントと考えられているため、今後会社の近くに住む必要性は薄れていくでしょう。加えて、都心にオフィスを構えていた企業も続々と郊外への本社移転を発表しており、今後この動きはより加速していくとみられています。

 

オンライン活用が広がっていき、働く場所や学ぶ場所が必ずしも東京である必要がないのであれば、住む場所も東京である必要はなくなってきます。

今後の人口移動の変化も注目されており、東京の人口増がストップし減少が続けば、都心での住宅購入や賃貸需要にも大きな変化をもたらすことになるでしょう。