今、若者の多重債務者が増え始めてきています。その背景にあるのがスマートフォンを使う買い物と簡単な借入の増加だといわれています。キャッシュレス決済の普及もあり、個人が気づかないうちに多額の借金を抱えるリスクにさらされているのです。
以前は、生活に困った人が複数の貸金業者から借入をし、返済に行き詰まるケースがほとんどでしたが、最近では若い世代が少額の借入を繰り返し気付いた時には借金が膨らんでいるといったケースが増えてきています。
買い物や光熱費などあらゆる生活費をカードのリボ払いで分割して払い、返済日にお金がないとスマホで借金をする。スマホで借入をしているという意識が薄く、債務が200万円を超えるケースが典型的といわれています。
また、貸し手となる消費者金融も「最短15秒審査」などを謳うスマホアプリに力を入れているため、借入自体のハードルが下がっているといいます。その借入のしやすさから少額の借入が積もり、分割払いにも行き詰ってローンを借りるケースが増えていますが、これらは今後キャッシュレス決済の普及でさらに広がる可能性が高いと考えられています。
今後はキャッシュレス決済の便利さだけではなくリスクについてよく理解し、利用していくことが重要になってくるでしょう。