ペアローン加入者が死亡やがんなどでローン返済が出来なくなった際に、配偶者のローンも含め残高をゼロにする団体信用生命保険(団信)が一部の金融機関で導入されることになりました。

■ペアローンとは

ペアローンとは自宅を購入する際に、夫婦それぞれがローンを組むことで借入金額を増やすことが出来る仕組みです。夫婦が互い相手の連帯保証人になる場合が多くあります。しかし、片方の加入者が死亡または病気で返済が難しくなった場合、団信が適用されるのは返済が難しくなった本人だけで、その配偶者のローン残債は残ります。実質、返済負担が大きくなってしまい、返済できなくなってしまうケースも多くあります。

 

■新たなペアローン商品

一部の金融機関では、ペアローン向けの団信として、死亡やがんなどで返済できなくなった場合に配偶者の残債までゼロにする保険の提供を始めます。通常の団信よりも上乗せ金利は大きくなりますが、配偶者のリスクまでカバーする商品で重要を取り込む狙いです。

■まとめ

昨今の住宅価格の高騰に伴い、単独での借入では手が届かなかった物件でも、ペアローンで借入することにより物件の購入できる可能性が高まります。ペアローンは返済途中に離婚をする場合に大きなトラブルに発展するなど、デメリットはあるものの、今回の導入によってペアローンにおける課題がひとつ解消されたように思います。メリットやデメリットを考慮した上で、借入方法の選択肢のひとつとして検討するようにしましょう。