住宅ローンの返済は、定年後の老後資金の確保にも大きく関わってくるものです。今回は、住宅ローンを繰り上げ返済して早めに完済することのメリット、デメリットについてご紹介いたします。

■繰り上げ返済のメリット

住宅ローンの繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に元金の一部(または全部)を返済することをいいます。繰り上げ返済のメリットは次の通りです。

返済総額を減らすことができる

→住宅ローンは、元金に対して金利がかかるので、繰り上げ返済で元金を返済すると、その分支払う予定だった利息を減らすことが出来ます。つまり、返済総額を減らすことが出来るのです。

金利の負担が軽減できる

→金利は元金に対してかかるため、繰り上げ返済をすると金利が上がった時にその金利の負担を軽減することができます。金利の上昇が心配な場合は、繰り上げ返済で元金を早めに返済しておくのもよいでしょう。

 

■繰り上げ返済のデメリット

手元資金の減少

→繰り上げ返済をすると、一時的ではありますが手元にある資金が減ってしまいます。繰り上げ返済をした後に、急な出費があった場合、手元の資金だけでは足りなくなってしまう可能性もあります。繰り上げ返済は計画的に行うことが重要です。

 

■繰り上げ返済の種類

繰り上げ返済には次の二種類の方法があります。

返済額軽減型

→返済期間は変更せずに、毎月の返済額を減らす方法です。毎月の返済額が減少するので繰り上げ返済の効果を実感しやすいと言えるでしょう。家計の収支を見直したい場合には適した方法といえるかもしれません。

返済期間短縮型

→毎月の返済額は変更せず、返済期間を短縮する方法です。条件が同じであれば、返済額軽減型よりも利息軽減効果は大きくなります。住宅ローンを出来るだけ早く完済したい、返済総額を減らしたいと考えている方には合っている返済方法と言えます。

■まとめ

繰り上げ返済にはメリットもありますが、手元資金を繰り上げ返済に充てると、急な支出などに対応できなくなってしまう可能性があると思います。メリット、デメリットを踏まえた上で、ライフプランに合わせた返済企画を立てるようにしましょう。