マイホームの購入にする際に、代金の一部として充当するお金を頭金といいますが、仲介手数料などの費用も必要となってくるため、頭金として大きな額を用意できない人もいるのではないでしょうか。

今回は頭金なしでマイホームを購入できるのかどうか解説していきます。

 

■マイホーム購入の自己資金比率は?

住宅ローンを借り入れする世帯のなかで、それぞれの住宅の種類と自己資金比率は下記のようになっています。(国土交通省住宅局「令和5年度 住宅市場動向調査報告書」による)

 

借入金が多くなればなるほど、自己資金比率は低くなることが分かります。購入を希望する住宅の種類に応じて、事前に用意する費用を検討するとよいでしょう。

 

■頭金の平均価格相場は物件価格の何%か

マイホームを購入する際の一般的な頭金の目安は、物件価格の10~20%と言われています。

なお、頭金以外に住宅ローンを契約するにあたり重要視されるのが返済比率です。返済比率が高い場合、将来的に返済不能になるリスクも高くなるのでローン審査が通過しにくくなります。

返済比率が基準を超えてしまい、希望する金額の借入が難しい場合は自己資金を用意しなければならない点には注意が必要です。

 

■頭金なしでもマイホームを購入できるか

頭金なしでも、フルローン契約をしてマイホームを購入する人もある程度います。

しかし、年収に対して希望借入額が高ければ、返済比率の基準を超えてしまい、審査に通る可能性も低くなってしまいます。頭金なしでマイホームを購入する場合は、返済比率の基準を超えない範囲で購入予算を設定するようにしましょう。

また、頭金なしで住宅を購入できても、売買契約時の手付金や仲介手数料、各種税金等の諸費用については必ず用意しておかなければなりません。諸費用も含めて借り入れできる住宅ローンもありますが、その分だけ借入額も増加してしまいますので、慎重に検討するようにしましょう。

 

 

■まとめ

マイホームを購入する際の頭金は、どれぐらい用意しなければならないという決まりはありません。頭金が多ければ、住宅ローンの返済負担を軽減や返済比率を低くすることは出来ますが、頭金の分を貯蓄することばかり考えてマイホームを購入するタイミングを逃してしまう可能性もあります。

頭金を用意するための計画や準備も大切ですが、マイホーム購入の最適なタイミングも考慮して検討しましょう。